【不妊検査】簡単解説!!

不妊検査を簡単解説!

不妊かもしれない…」と思ってまず浮かぶことは“検査に行ったほうがいいのかな…”ではないでしょうか?

今回は病院に行った際にどのような検査が行われるのか簡単に解説していきます。

検査に対して一歩踏み込む勇気が持てない方の少しのお力になれればと思っています。

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検査を受けるタイミング

基本的には「子作りを開始して1年経っても妊娠が成立しない場合」にオススメをします。

高齢のカップルの場合は最初から検査に行かれても良いかと思います。

 

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まずは基本的な診察から!

ブライダルチェック

これは「プレママチェック(健診)」とほぼ同じものになり、まだ結婚の予定がない方や結婚後にも受けることは可能です。

妊娠の望んだ際に何か影響を与える疾患はないのかどうかなど、普通の婦人健診より「妊娠や出産」に特化した内容になります。

・内診

・血液検査

性感染症検査

・ホルモン検査 など

 

最近ではカップルで受けられるものもあります。

〈男性用〉

・精液検査

性感染症検査 など

 

メニューについては医療機関(婦人科、不妊クリニック、泌尿器科など)によって様々で、がん検診や甲状腺機能などの検査も実施している機関もあります。

価格は数千円のものから数万円とメニューによって様々です。

まずはお近くの医療機関で「どのようなメニューで価格はいくらなのか」調べて、より自分に合う機関で検査されることをオススメします。

 

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代表的な不妊検査

〈女性〉

・内診

不妊症血液検査

・超音波(エコー)検査

・フーナーテスト

・子宮卵管造影検査

内視鏡検査(子宮、腹腔) など

 

〈男性〉

・精液検査

*精液所見が悪い場合

・男性不妊症血液検査

・触診やエコー検査 など

 

それでは1つ1つ見ていきましょう。

不妊症血液検査

血液を採取し、脳や卵巣から分泌されているホルモン値やクラミジア抗体、卵巣内に残っている卵子数を推定する“抗ミュラー管ホルモン(AMH)”、抗精子抗体などを検査します。

*AMHとは?

このAMHは発育過程の卵胞から分泌されるホルモンで、卵子数を反映するといわれています。

この値で卵子の数が少ないからといって妊娠しづらいわけではありません。

あくまで、この値は「卵子の数」であり「卵子の質」ではありません。

卵子の質はやはり、年齢により近くなります。 

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超音波検査(エコー検査)

子宮(子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮奇形など)や卵巣(卵巣嚢腫など)の異常の発見や子宮内膜の計測を行います。

 

子宮卵管造影検査

造影剤を子宮に注入 → レントゲンで撮影

・子宮内の異常

・卵管が通過しているのか

・腹腔内に癒着がないのか などを調べる。

ちなみにデジタル方式のレントゲンの方が通常のものより被ばく量が少なく撮影できます。

 

*造影検査で痛みはあるの?

まず言えることは「全員が痛みを感じるわけではない」です。

痛いと言われてる造影検査ですが、過半数の方は痛みを感じていないのです。

軽度の痛みを感じた方を含めると約8割の方が強い痛みを感じることなく検査されているようです。

痛みを感じる原因として

①造影剤を注入するカテーテルを挿入する時

②造影剤の注入器の装着時

③造影剤を流し込むことにより子宮腔内や卵管内に高圧がかかるため

これらが考えられます。

このため『卵管の閉塞がある方や強度の狭窄があった場合』強い痛みを感じることがあるようです。

 

フーナーテスト

性交後に子宮頸管の粘膜を採取し、粘膜内の精子の数や運動の状態を調べます。

この検査で「精子がちゃんと子宮の中にいて元気に活動しているのか」ということがわかります。 

 

内視鏡検査(子宮、腹腔)

〈子宮〉 

子宮に内視鏡を入れ、子宮の異常(筋腫、ポリープ、奇形など)を調べます。

座薬(痛み止め)を用いることで、痛みが少なく検査ができます。

 

〈腹腔〉

全身麻酔を行い下腹部を切開し、腹腔内(子宮や卵巣、卵管の状態、癒着など)の異常を調べます。

異常があれば同時に治療を行います。

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それでは男性不妊の検査も見ていきます。

精液検査

この検査は男性不妊の検査のなかでも最も重要であり、最初に行われます。

2〜7日禁欲を行う

 ↓

マスターベージョンにより精液採取

 ↓

顕微鏡で精子所見を確認

①精液量 ②精子濃度 ③運動率 ④正常形態率

 

血液検査や触診・エコー検査

血液検査では男性ホルモンなどの精子を作ることに関係があるホルモン値を調べます。

さらに触診やエコーにより、陰嚢内の腫瘍や精索静脈瘤がないかを診ていきます。

 

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2015年の調査では不妊の心配をしたことがあるご夫婦は35%で、実際に検査や治療を受けたことがあるご夫婦は18.2%となっています。

ちなみに、数十年前までは特殊な治療と言われていた体外受精も、今や国内出生時の約20人に1人が体外受精での妊娠となっています。

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どんどん身近になっている「不妊治療」

とはいえまだまだ理解が少ない「不妊治療」

簡単に「まずは検査に行こう!」といえる世の中になれば良いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不妊の検査」

まだまだ大丈夫と言い聞かせ月日は過ぎる…。 

初めの一歩踏む出す勇気を!

 

pico助