【男性不妊】4大原因を徹底解説!

男性も不妊で悩んでいる!!

最近不妊という言葉をよく目にするようになりました。

不妊といっても原因はハッキリしないことも多々あります。

クローズアップされることが多いのは女性側の原因ですが、不妊の原因を男女別で見てみると…

・女性のみに原因:4割

男性のみに原因:2〜3割

・男女双方に原因:2〜3割

・原因不明:1割

となっており、“不妊で悩むカップルの2組に1組は男性にも原因がある”ことがわかっています。

という訳で今回は男性側に焦点を当てて不妊について考えていきたいと思います。

 

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男性不妊4大原因

①加齢

精子を作る機能の問題

精子が通る通路の問題

④性機能の問題

これらをできる限り簡単に解説していきたいと思います。

 

①加齢

年齢の問題は女性だけではありません。

女性の場合を見ても生殖能力にアンチエイジングということは残念ながらありませんので、加齢に伴い妊娠しづらくなります。

男性も女性と同じように加齢に伴い妊娠じづらい身体になっていきます。

30代後半から精子の量や運動率は低下し、年齢が高くなる程、DNAの損傷も強くなることがわかっています。

20代の男性の場合、妊娠を望んでからパートナーが妊娠するまでの期間は平均すると半年ですが、30代になると10ヶ月、40代後半だと1年以上、50代だと2年半以上といわれています。

また、女性の加齢でも流産率は上昇しますが、男性の加齢でも流産率は上昇します。

 

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精子を作る機能の問題

精子は精巣の中で作られ、精巣上体というところを通り、活動的なものになります。

その形成や過程にトラブルが発生すると元気な精子の数が減ってしまいます。

このトラブルが起こる原因で1番多いのは『精索静脈瘤』というものになります。

 

精索静脈瘤とは?

精巣周辺の静脈にこぶ(瘤)が発生することで、男性不妊の4割に見られます。

目立った自覚症状はありませんが、稀に陰嚢の違和感や痛みなどを感じることがあります。

また、3段階に分類されており、グレードの高いものはお風呂上がりなどに陰嚢の皮膚がたるんだ際に自分でも静脈瘤に触れることがあります。

特に、数珠状に浮き出している方はすぐに病院へ行きましょう。

この精索静脈瘤の治療法は外科的治療(手術)が一般的になります。

が、グレードが低い場合には、他の原因が強く影響していることもありますので、主治医と相談の上、治療を行うようにしてください。

 

その他の原因として「ホルモンの異常」おたふく風邪による「耳下腺炎性精巣炎」が考えられます。

おたふく風邪が原因というのは巷でも結構聞きますよね?

これは、おたふく風邪のウイルスが精巣にまで感染し炎症を起こす疾患になります。

また、染色体異常の「クラインフェルター症候群」の場合でも精子が少ししか作られなかったり、全く作られないなどの症状が起こります。

 

*クラインフェルター症候群

性染色体の異常で起こります。

外見は男性でも、大人になると、ほとんどの場合精巣の萎縮が起こります。

(精巣は精子が造られる場所です。)

テストステロン(男性ホルモン)の数値が低下するために、無精子症や筋力の低下、女性化乳房、性欲の低下などが起こります。

現在では生殖補助医療技術(顕微授精など)で妊娠可能になってきました。

 

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精子が通る通路の問題

 精子は精巣で造られてはいるが、その後の通路のトラブルにより射精した精液に精子がいない「閉塞性無精子症」が考えられます。

原因として挙げられるのは…

・生まれつき精管が生成されていない

・鼠径ヘルニアの術後

パイプカット

・両側精巣上体炎

これらは、精巣で精子は造られれているので、精子回収術により精子を採取し顕微授精を行い、妊娠へとつなげます。

 

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④性機能障害

様々な原因により勃起障害(ED)となり性行為ができない、性行為はできるが膣内射精ができないなどがあります。

日本では約1000万人以上の方が勃起障害であり、約3割の夫婦でEDの経験があるとされています。

 

*EDの3大原因

心因性:心理状態により勃起ができない

日常生活でのストレス、過去の性行為や夫婦間のトラブル、子作りへのプレッシャーなどにより起こるとされています。

②器質性:何らかの病気により勃起ができない

神経の障害(脳血管や脊髄などのトラブル)、血管の障害(糖尿病や外傷などのトラブル)、陰茎の異常(尿道や陰茎の奇形など)により起こります。

③混合性:①と②が合わさったもの

②器質性により勃起障害が起こり、それが原因でトラウマなどの①心因性要因も加わり、勃起障害がより長引くことが考えられます。

 

治療はシルデナフィルバイアグラジェネリック薬)などの投薬治療が代表的なものになります。 

ED治療薬には血管を拡げて血流を促す作用がありますので、頭痛や動悸などの副作用が出現する場合があります。

基本的には一時的なものになりますが、ひどい場合は主治医に相談するようにしてください。(一時的で程度が低いものは効果の一種とみることもあります。)

安い輸入薬などの国内の未承認薬は副作用が強くても医薬品副作用救済制度が適用されないので、ご注意ください。

 

今回は男性不妊のうち原因がわかっているものを解説させていただきましたが、実際のところ、精液の所見が悪い理由は原因不明といわれることも多いのが現状のようです。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 子作りは男性だって大変だ。

だから共に頑張りたいな。

2人で一緒に前を向いて。

 

pico助